2回に亘って知的資産経営の概要とその活用方法について述べて参りましたが、今回は更にIT経営の観点からどのように活用できるのか考えてみたいと思います。
IT経営とは、IT投資本来の効果を享受するためには、目的なく単に現業をIT化するだけでは不十分であり、ITを経営戦略に使いこなし、生産性や競争力の向上を実現し、経営力をアップすることをいいます。
IT経営は、単なるITの導入促進ではありません。 ITの高度な利活用によって、経営戦略を遂行し、企業の競争力を強化することを目的としています。
知的資産経営の手法に基づいて策定された「経営戦略」の実現のための選択肢を広げるとともに、実現を助ける強力なツールなのです。
図にもある通り、経営理念・ビジョンを達成するための戦略を策定するためには、様々な角度から検討を加える必要があります。
経営は、絵に描いた通りには実行できませんが、想定しうる可能な限りの情報・条件を盛り込んでストーリーを組み立てなければなりません。
そして、期限を決めてその結果を知的資産経営報告書にまとめて、フィードバックすることが重要です。このサイクルを継続して実行することによって、更なる成長が見込まれるようになります。
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